◇銀座 の街で数々の写真展を開催してきた「富士フォトサロン」
(銀座 5丁目)が、閉鎖することになった。
7月12日を最後に50年の歴史にピリオドを打つ。
数々の名カメラマンが個展を開き、1日平均1000人が訪れる”隠れた名所”だった。7月6日からは「銀座」をテーマにしたお別れ写真展が開かれる。
同サロンのスタッフは「お世話になった街に感謝の気持ちを込めて」と話している。富士フォトサロンが、富士フィルムが経営。
1957年7月3日、一般の人に写真に親しんでもらおうと、買い物客でにぎわう数寄屋橋 交差点そばに開館した。
以来、同サロンで作品を発表した写真家は延べ4500人に上るという。
日本写真家協会の初代会長を務めた木村氏、仏像や子どもを被写体に数々の名作を生み出した天才カメラマン土門氏ら、そうそうたる写真家が個展を開てきた。
また、同サロンに出展することは、若手写真家のあこがれでもあった。
どんな売れっ子の個展でも、入場料を取らない方針を貫いた。写真家からも「場所代」は取らない。
写真文化を世に広めるとの考えからだが、銀座 という華やかな場所での営みは、自社ばかりでなく、業界全体の牽引役にもなった。
目の肥えたファンも、たくさん育った。プロの写真家でも、訪れる人に「手厳しい指摘」を受けることがあったという。
銀座 で30年以上勤務した上田さん(55)は、
「誰もが気軽に立ち寄れて、写真を肴に語り合える『大衆酒場』のような場所だった」と振り返る。
同社が閉鎖を決めたのは、港区の東京ミッドタウンに3月末、
新たなフォトサロンをオープンさせたため。
こちらでも入場無料の方針は変えないとしており、銀座 から拠点は移るものの、これまで通りの方式でサロンは営まれる。
有終の美を飾る写真展のテーマは「銀座」。過去最も多い47回の個展を開いてきた「日本写真会」に出展を依頼した。
アマチュア写真家の集まりとしては、国内有数の団体で、会員らが 銀座 の街に散って約70点の新作を揃えた。
この他、高度経済成長以前の街並みを写した写真も、多数公開される。
午前10時~午後8時(7月12日は午後2時まで)。
問い合わせは同サロンTEL 03-3571-9411へ。
(6月21日付読売新聞東京地域版「街ふれあい」より)
関連情報 「銀座とは」
「東京地域情報」トップ へ戻る
東京で結婚できるスタートラインへ トップに戻る