◆ジョギングに沸く銭湯
東京都心の銭湯が”特需”に沸いている。
仕事帰りに皇居周辺でジョギングを楽しんだ後、ひと風呂浴びるビジネスマンやOLが増えているのだという。
夕方6時過ぎ、千代田区の皇居・半蔵門近く。マンション地下1階にある銭湯「バン・ドゥーシュ」では、スーツ姿の客が次々と、のれんをくぐる。
番台で料金を払い、脱衣場でバッグから取り出したスポーツウェアに着替えると、「走ってきます」と言い残して路上へ。
湯船ぬにつかるのは、夜道を一走りしてからだ。銭湯関係者によると、ジョギング客が増えはじめたのは2年程前から。
特にこの夏以降の伸びは顕著で、平日の夜は客の靴が靴箱に入りきらず、玄関先に溢れる事さえあるという。
一般ランナーも参加できる来年2007年2月の「東京マラソン」に備え、走りこんでいるOL(34)がいるかと思えば、「仕事のストレス疲れとジョギングのさわやかな疲れは全く別物」という男性社員(35)もいて、その目的は様々のようだ。
■減少をたどってきた客足が、ジョギング客の増加で回復してきたという千代田区神田神保町の「梅の湯」の経営者、野崎英子さんは、「どんな事情にしろ、銭湯がにぎわうのはうれしい」と笑顔を見せる。
マラソンシーズンの冬を前に、書き入れ時が続きそうだ。
(10月29日付読売新聞「ホット東京ぷれいす」より)

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