「女もつらいよ」 寅さんに学ぶ
自分より相手の立場で物を考え、人情味にあふれ、自由ー。昭和から平成の日本を元気づけてきた映画「男はつらいよ」の主人公「寅さん」が30代を中心とする女性に注目されている。東京
の「寅さん講座」には女性が詰め掛け、ファッション誌まで特集を組む。寅さん的な生き方は、結婚や出産、仕事で何かと悩みが多い30代女性にとって、癒しであり、お手本でもあるようだ。
結婚・出産・仕事・・・悩める30代、癒し求める
東京が厳しく冷え込んだ、朝7時半。出勤前の会社員らを対象にした「丸の内朝大学」の連続講座が東京駅前のビルで開かれた。タイトルは「『今、幸せかい。』寅さんに学ぶ、幸せな生き方」だ。
「世の中がものすごいスピードで変化している中、変わらないものが大切だと思う」。受講生からの感想を「男はつらいよ」の助監督だった講師の鈴木敏夫さんが紹介する。主演の故渥美清さんのコミカルな演技が映し出され、撮影エピソードが披露されるたび、会場は笑いに包まれた。
受講生で最も多いのは30代女性。1995(平成7)年の第48作まで続いた映画を、公開時には見ていなかったいう人もいる。
鈴木さんによると寅さんは、相手を思いやれる優しい人間だが恋愛では身のほど知らず。よかれと思ってやったことで失敗もする。そんな寅さんに「仕事に追われ、息が詰まっている女性たちが癒やしや安心感を求めているのでは。震災時は特に、心の栄養剤になっているのかもしれない」(鈴木さん)という。講座最終日には山田洋次監督も登場し「真面目に働く人を応援していた」と寅さんの思い出を語った。
受講した会社員、山田明子さん(38)は夫婦で無職になりそうな{どんよりした」時期に映画をみてファンに。「お金も地位も仕事もなくても、生活で人と関ることに面白さや幸せがあると気付かされました」
30代の働く女性向け月刊誌「ドマーニ」(小学館)は9月号で、寅さんのファッションや生き方に学ぼうと特集を組んだ。井亀真紀編集長は「特に30代後半は結婚、出産、仕事で『間に合う』『もうこれが最後』と焦っている。肩の力を抜こうよ、とメッセージも込めた」と話す。
(12月26日付け SANKEI EXPRESS)
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悩める30歳代の女性が、癒されますように・・・・・。
