(12月5日付読売新聞
読売・京都女子大 女性アカデミア21「結婚・非婚の理想と現実より」)
大学1年生対象の「ジェンダーと現代社会」の授業で、「36歳の私の1日」と題するリポートを書かせた。
「いつ結婚するか」「何歳で第一子を産むか」などの項目について、自分の将来を想像してもらった。 その結果、学生の約98%は、結婚することを前提に未来を描いてきた。
非婚、あるいは「結婚せずに生きていくぞ」という意気込みの学生は100人当たり2,3人。 未婚が増加傾向にあるという事実は、今の女子学生にとって想定外だということが明確になった。
結婚を思い描く学生たちの約半数は、「共働き」を希望した。 残る約半数は、結婚後の離職ー将来の復職を夢見る者を含め、概ね主婦志向であることも分かった。
一方、「共働き」と答えた学生が希望する年間の世帯収入は平均1300万円。 パートナーには約800万円の高収入を期待する。
これでは、同世代の男性は逃げ出してしまうだろう。 学生が夢見る結婚年齢は26.9歳。 だが、実際の女性の初婚年齢は28.3歳で、晩婚化が顕著だ。
現実は、実に厳しい状況にある。 若い人が、それを早いうちに認識することこそ、何より非常に重要だ。
(嘉本伊都子 京都女子大現代社会学部準教授)
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