太田垣晴子さん
(画文家・イラストレーター) 結婚しない女性が増えた背景には、自分で条件を作り上げてしまうことが影響しているのではないか。
「親の理想を引きずる」とでも言える現象がある。
「今の彼氏とは7年付き合っているけれど、太っているから紹介しづらい」
「定職のない人なので、親に会わせられない」
「彼はあまり見栄えがよくないし」……。
私の周囲にも、交際相手をそんな風に評する友人がいる。 自分以外の価値観で相手を見ようとしてしまうのだ。
昨年結婚した私の夫は、8歳年下でバー勤めだ。 親から見たら水商売。 「理想の相手」とは映らなかった。
母には、結婚したいと2年前に打ち明けた。 だがある時、私と温泉につかった母は、離婚した芸能人を引き合いに、私に翻意を促す話しを始めた。
結婚直後だった藤原紀香さんの名前も出た。 「あの2人も絶対うまくいかないよ」と。 親は親の価値観で、子供の幸せな価値観を願っている。
「親の意に沿いたい」と思う子の心も理解できる。 相手がなかなか見つからない女子も男子も、親とは非常に仲がいい。
親の価値観、親との関係が背景にあって、より結婚しづらい時代になっているのではないか。 私はそう感じている。
(12月5日付読売新聞 読売・京都女子大 女性アカデミア21「結婚・非婚の理想と現実より」)
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