結婚は男女間に限るか、同性間でもOKか。
米大統領選が行われる11月4日、カリフォルニア州で同性婚の是非を問う住民投票が行われる。
同州最高裁が2008年5月に同性婚を認める判決を下して以降、既に21万組以上の同性カップルが誕生した。
反対派は「ここで食い止めなけらば」と危機感を強める。 賛否は拮抗しており、家族のあり方の根幹を問う投票に注目が集まっている。

小学生の女の子が母親に言う。
「今日学校で何を習ったと思う?王子様と王子様が結婚する話よ。私もお姫様と結婚できるのよ」
同性婚に反対する市民団体が州内で連日のように流しているテレビCMの1コマだ。
ナレーターは「こんなことを許してはいけない」と呼びかける。
最高裁判決後、キリスト教会を中心とした同性婚反対派の団体は、約110万人の署名を集め、州憲法に「結婚は男女間でのみ認められる」とする条項を盛り込むための住民投票「提案8号」の実現にこぎつけた。
団体の広報担当メグ・ウォーターさん(54)は「結婚が男女の結びつきであることは聖書が明示している。 同性婚は神の摂理に反する」と断言する。
団体のメンバーには州議会議員34人と州内の市長13人も名を連ね、寄せられた寄付金は2800万ドル(約27億円)に上る。
ボランティアが電話による投票呼びかけやミニ集会を展開しており、投票3日前にはサンディエゴで数万人規模の集会も開かれる。
全米50州のうち、現在、43州が結婚を男女間に限定しているが、カリフォルニア州の他、マサマチューセッツ州とコネティッカ各州は同性婚を認めている。
同性カップルが全米最多の約10万組いるとされるカリフォルニア州の動向が、他州に影響を与えることは必至。
最高裁判決を受け、6月中旬に結婚証明書の発行が始まって以降、同州では3か月で推計1万1440組の同性カップルが結婚した。
伝統的な家族の価値観を重んじる「米家族協会」設立者ドナルド・ウィルモンド氏(70)は、AP通信に、「住民投票で負けてカリフォルニアの『堤防』が決壊したら、他州も水浸しになってしまう』と語っている。
一方、同性婚に賛成する団体もテレビCMで対抗している。
ハリウッドのセレブ(有名人)には賛成派が多く、人気俳優のブラッド・ピットさんやスティーブン・スピルバーグ監督が賛成派団体にそれぞれ10万ドル(約980万円)を寄付した。
民間調査機関による10月中旬の調査では、同性婚反対が44%、賛成が52%だったが、賛成派団体幹部のローリー・ジーンさん(51)は「反対派は猛烈に追い上げている。
接戦になるだろう」と予測する。 11月4日にはフロリダ、アリゾナ両州でも同性婚の是非を問う住民投票が行われる。
同性婚の問題をめぐっては、共和党の大統領候補のマケイン氏は「結婚は男女間に限るべきだ」するのに対し、民主党候補のオバマ氏は「同性カップルの権利を尊重する」と述べている。
だが、両者とも「連邦政府が関与すべきではない」との立場では一致している
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