2月14日はバレンタインデー。 義理チョコがめっきり減る一方、「最近は自分用にチョコレートを買う女性が増えている」と聞き、さっそく店を訪れた。
自分で自分に贈る「ご褒美チョコ」だ。 「限定商品ありまーず」 「日本には直営店がありません。この時期のみの限定販売でーす」
一月末の平日夕方、伊勢丹本店(東京・新宿)の食品売り場は「この器、かわいい」などと言って、チョコを買い求める女性でごった返していた。
「ジャン=ポール・エヴァン」「パトリック・ロジェ」。 パティシェ(菓子職人)やショコラティエ(チョコレート職人)などと呼ばれる職人が作った海外の高級ブランドが人気の中心だ。
こうしたチョコの多くは「期間限定」「特別仕様」で、多くはこの時期にしか手に入らない。 6粒から10粒で3千~4千円台が平均的。
安くはないが、お気に入りのショコラティエのチョコが買えるとあって、人に贈るより、自分用につい財布のひも緩む。
「この時期のためにお金をためている」とは伊勢丹の洋菓子バイヤー。 「『本命チョコ』より単価が高い」とも言われている。
100ブランドを扱う三越銀座店(東京・中央)でも30ブランドは同店限定品、そごう横浜店(横浜市)でも60ブランドのうち半分は海外ブランドだ。
ショコラティエ自身が来日して、売り場でサインなどに応じることもある。 多様な味を楽しみたいという消費者も増えている。
東武百貨店では「チョコは豆の産地、カカオの配合率などで味が変わり、奥が深い。 ショコラティエを目指す女性も増えている」と指摘。
世界各地のカカオ農園と契約して作ったチョコ「ボナ」を扱うのは東急ハンズ銀座店(東京・中央)。 カカオの産地が異なる8種類のチョコを詰め合わせている。
食べ終わった後にも楽しみがある。 かわいいケースはアクセサリー入れなどに二次利用できるからだ。
「ご褒美需要を見込んで、入れ物に凝ったブランドが増えてきた」とはそごう横浜店の担当者。 丸いケースにアクセサリーが付くが、チョコ自体は一粒だけで1050円。
それでも売り切れの店もある人気商品だ。

(2月2日付日本経済新聞より)
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