【ご相談】 60歳代主婦。
40歳代の息子は、6年間 結婚相談所 に通い、やっと30歳代の女性と巡りあいました。
息子は軽症の心の病を抱えていますが、普通に勤めています。
相手の女性は、軽くはない心の病を持ち、苦労しながらアルバイトをして暮らしています。彼女とは感性が合い、精神性の高い話しができるそうです。
息子は「今回が 結婚 の最後の機会と思う。どうかこの 結婚 を理解し、許して欲しい」と頭を下げます。
まじめな息子の幸せな 結婚 は私たち夫婦の長年の願いです。 祝福したい気持ちでいっぱいですが、このような二人が 結婚 生活を築いていけるか心配です。
交際期間もまだ数ヶ月です。十分大人なので、親の出る幕ではないのでしょうが、苦しい気持ちになります。
勇気を持って 結婚 にゴーサインを出すか、思い留まらせて次の 良縁 に期待するか。
ご助言をお願いします。
【回答】 (精神科医 野村総一郎)
◇ うーむ。40歳代という年齢を考えると、息子さんが「結婚 を許して欲しい」と頭を下げて懇願するとか、親がゴーサインを出すか出さぬかといった話は、一般的見方としては違和感があるのかもしれません。
しかし、幸せな 結婚 を願う親心も十分理解できますので、私なりに考えてみました。
私はお二人とも心の病を抱えつつ、支え合いながら幸せに過ごしておられるご夫婦をたくさん知っていますので、問題は障害の有無ということじゃないんだと思います。
短い交際期間で本当に理解し合っているのか、これが最後のチャンスという焦りと愛情とを混同していないのか、などの点でしょう。
しかしこういうことは、「十分大人」の当人たちの胸の中でしか判断できない事柄です。
この段階で当人の意に明らかに反して 結婚 しないとなると、「強制された」ということになりますし、その場合、結婚 生活のマイナス結果も見えないこともあって、当人には確実に後悔と恨みのみが残るでしょう。
それが読める以上、私なら「結果はどうあれ、肝心のことは自分が決めることに人生の意義があり」とでも考えて、大いに祝福することを選ぶと思います。
(8月20日付け読売新聞 投書欄「人生案内」より)
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