◆年収・年齢別 PR3分
チリン、チリン。「時間です。隣の席に移動してください」師走の土曜午後、東京・新宿駅近くにある雑居ビルの一室。
20~30歳代の男女約50人が、2列に並んだテーブルで向かい合い、ベルの音を合図に、自己PRを繰り返していた。
同じ相手と対面するのは、わずか3分。大手のパーティー企画会社が主催する
「お見合いパーティー」の光景だ。
この会社はほぼ連日、全国56都市でこうしたパーティーを開催している。2006年の参加者は前年より2割増の約30万人に迫る勢いだ。
「26~38歳くらい 年収600万円以上」
「28~40歳くらい 年収1000万円以上」
人気の秘訣は、男性の収入や年齢を細かく分けるコース設定だ。同業者は全国にも多い。
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「今の幸せは、出会いがあったからこそ」
茨城県ないの会社員男性(29)と、コンビニで働く女性(31)は2006年9月、
お見合いパーティー で知り合った。
女性は5年前に離婚し、6歳の息子がいる。知人などを頼って 再婚 しようとしたが、「バツイチ、子持ち」がネックとなり、相手が見つからない。
事情を隠して、お見合いパーティー に出かけた。男性は大阪出身。就職して茨城に赴任したが、なじみのない土地で女性の知人が全くいなかった。
職場も男性ばかり。「このままでは出会いがない」と考えた。対外に第一印象がよく、1週間後に初デート。
事情を告白した女性に、男性は「断ろう」とも思ったが、「付き合って、損はさせないから」と笑う女性の明るさにひかれた。
今秋に 結婚 する。
「きっかけをくれた お見合いパーティー に感謝しています」

◆「若者向けの お見合いパーティー は難しい」東京都内の お見合いパーティー 企画業者は、こんなシーンを繰り返し目にしている。
相手の話を聞かずに自分のことばかり話す男性。好みの女性には積極的なのに、そうでない女性には、「はあ」としか答えない男性。興味がない話題になるとそっぽを向く女性・・・。
中高年の お見合いパーティー も手がける関西地方の 結婚相談所 の担当者は、「中高年だと会話も弾むが、若者の場合は静まり返ることがしばしばある」と明かす。
中には、3分の持ち時間のうち、最初に「こんにちは」とあいさつしたまま、黙り込んでしまう男性もいる。
こうした「出会い以前の問題」(業者)について、恋愛事情に詳しいノンフィクション作家の白河桃子さん(45)は、「大切に育てられた今の男の子は、繊細で傷つくのが怖く、自分から人間関係を作ろうとする意識と能力が低い」と分析する。
一方の女性は、結婚 の必要性が低くなって男性を見る目が厳しくなり、外見や収入などだけで早めに見極める傾向があるという。
2006年夏には、大阪府内の無職の男性が、お見合いパーティー で知り合った女性を5ヶ月余りに渡って監禁した事件も発覚した。
別の業者は「免許証などでの身元確認は欠かさない」と安全性のアピールに躍起だ。
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◆「知らないから傷つかない」
新宿の雑居ビルで成立したカップルは4組。40人余りは”空振り”に終った。
相手が見つからなかった男性会社員(29)は、「互いを知らないまま選ぶから、ふられても傷つかない」とサラリと話した。
未婚化、晩婚化 が進む中、ときめきの仲介に商機を見出す業界。出会いは確かに生まれているが、とらえどころのない若者事情に、試行錯誤は続く。
「暇だから行っただけ。人を好きになるのは難しいし、このまま一人でもいい」ある
お見合いパーティー に2回参加したという埼玉県の女性会社員(31)は、投げやりに語った。
(1月6日付読売新聞シリーズ「ときめいていますか?4」 より)
◆関連情報:
1月お見合いパーティーのお知らせ
お見合いパーティーの心得